1と決別し、一から出直す。楽天塩川達也内野手(27)が26日、350万円ダウンの年俸1250万円で更改した。今季は右ひじ痛に悩み続け、ルーキーイヤー05年以来の1軍出場なしに終わった。10月7日に右ひじ鏡視下骨棘(こっきょく)除去手術を受け、ようやくリハビリも終盤に入った。大幅減俸にも「(減額制限の)25%まで行くかと思っていたので…」と、言葉をのみ込んだ。

 さらに、来季は松井稼、岩村とメジャー内野手が2人も加入する。岩村には球団創設以来付けてきた背番号「1」を譲った。「入団1年目は重圧でしたね。他球団の1番より劣っているのは分かっていた。背番号が変わることより、今年の成績が悔しい」と「1」との決別も受け入れた。新たな背番号は、現時点では未定という。逆風にも前を向く。「リハビリ中に課題のパワーアップもできた。両腕は4センチ太くなりました。強い打球を打つ準備はできたと考えたい。(2人から)いろいろ盗みたいし、球団からも『1期生に何とか頑張ってほしい』と言われました」と生え抜きの意地を見せる。【金子航】