これぞ世界のマッチョマ~ン! 侍ジャパンの吉田正尚外野手(29)が逆転の一打を決めた。「カーネクストWBC東京プール」の韓国戦に「5番左翼」で先発。3点を先制された直後の3回裏、ラーズ・ヌートバー外野手(25)、近藤健介外野手(29)の適時打で1点差に迫り、1死満塁から2点適時打で試合をひっくり返した。3打数3安打5打点の大暴れ。熱い覚悟を宿した侍が、魂と魂がぶつかり合う日韓戦の主役となり連勝発進を導いた。
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両手を掲げ全身で喜びを味わった。一塁ベース上に到達した吉田の視線の先には、一塁側ベンチで大騒ぎする仲間たち。スタンドのファンも全力で歓喜の雄たけびを上げている。3回。日本の5番が一振りで試合をひっくり返した。
「もう開き直って。前のムネ(村上)が凡退して、しゃあないわ、と。ゾーン上げて変化球待ち。浮いたところを反応できた」
押せ押せムードに乗った。先発ダルビッシュが3失点。直後、反攻に出た。ヌートバー、近藤のタイムリーで1点差。ボルテージマックスの状態で回ってきた打席だった。1死満塁、カウント1-1から元兌仁の128キロを捉え、中前へ逆転2点適時打。「たまたまいいところで打てた」と、さらりと言った。
ポスティングシステムを利用しメジャー挑戦の夢をかなえた。レッドソックス移籍1年目。環境の変化、巨額の契約…。重いものを背負うことになった。栗山監督でさえ「選んじゃいけない」という選択肢があった中、直訴した。
吉田 監督、メジャーも夢だけど、日の丸も夢なんです。
栗山監督 俺が親だったら正尚、やめろって言うよ。メジャー1年目で契約、会社からしたら100億以上の投資をして。やめろっていう。親だったら。そう思う。
吉田 監督、違います。魂、持ってます。
指揮官が「魂と魂のぶつかり合いになる」と表現した日韓戦。誰よりも侍魂を胸に秘める男だから、ここ一番で迷いなく振れる。
5回には犠飛で追加点を挙げ「みんながつないでくれた」と感謝。6回1死一、二塁では右前打を放ち、7回には押し出し四球で計5打点を挙げた。歓喜、悲鳴、怒号…。ナインの、東京ドームのファンの感情が爆発した東京ドームで仁王立ち。「勢いに乗っていると思う」と確信する真の侍についていけば、日本は大丈夫だ。【中野椋】
▽栗山監督(5打点の吉田について)「僕もずっと、彼にやられ続けましたけど、ファイターズ時代に。やっぱり間違いないバッターだし、すげーなと思って見てました。本当に感謝してます」
◆日本の準々決勝進出条件 1次ラウンドは各組上位2チームが準々決勝に進む。日本は早ければ今日11日にも準々決勝進出が決まる。11日の進出条件は日本がチェコに○、オーストラリアが中国に●。日本は勝てば1次ラウンドB組で3勝1敗以上が確定。韓国と中国はすでに2敗しており、オーストラリアとチェコのいずれかも直接対決によって2敗以上となる。




