母の日に最高のプレゼントを贈った。七十七銀行(宮城)が、バイタルネット(新潟)との乱打戦を23-16の8回コールドで制した。4番三上竜誠内野手(24=日本ウェルネススポーツ大)が2本塁打で5打点をマーク。前日9日の初戦から計3発9打点と快音を響かせた。「キッズ無料招待」を実施した日本製紙石巻(宮城)は大阪ガスに0-4で敗れ、勝利を届けることはできなかった。
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この男の勢いは誰にも止められない。七十七銀行の三上が2試合連発。この日は2本塁打で5打点を稼いだ。「母の日感謝デー」のドレスコードに指定されたピンクのリストバンドが光った。「お母さんにボールを渡せるのは親孝行にもなったかなと思いますし、いい1日になりました」。ホームランボールを握りしめ、栃木から応援に駆けつけた母に最高の贈り物をした。
「チームの中心的な存在にならなくはいけない」。強い覚悟を胸に、社会人3年目のスタートを切った。だが、オープン戦では4番起用に応えられず、打てない時期が続いた。「どうしていいかわからない状態で本当に苦しかったです」。もどかしさだけが募り、先行きの見えない不安に襲われた。
それでも、立ちこめていた霧を自らのバットで振り払った。4月下旬、不調のまま迎えたJABA長野大会で打率5割7分1厘をマーク。さらに、今大会の1週間前には上体の突っ込み癖を改善。今大会はここまで打率5割5分6厘と好調をキープしており、ようやく本来の姿に戻ってきた。
「チームの顔でありたい」と、誰よりも4番への思いが強い。「もっと自分がチームを引っ張っていかないといけない立ち位置だと思っているので、自分が打てばチームが勝つくらいの活躍をしたいです」と決意をにじませる。「4番は打点を稼いでなんぼだと思うので、今よりもさらに状態を上げていきたいです」。三上の力はまだまだ、こんなものではない。【木村有優】



