大相撲がライバル!? ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(34=帝拳)が27日、都内のホテルで12度目の防衛戦(3月2日、両国国技館)の調印式に臨んだ。

 挑戦者の同級6位カルロス・カールソン(メキシコ)を迎えるが、「調印式が終わり、さらに気が引き締まった。万全のサポートもあり、ここ数日でまた一段調子上がった。試合でださないと意味がない。最高な試合をみせたい」と決意の言葉。会場が両国国技館であることに触れ、「相撲が盛り上がっていますが、それ以上の盛り上がりをみせたいと強く思ってます」と引き締まった表情で約束した。

 勝利すれば、具志堅用高が持つ世界王座13度連続防衛の日本男子最多記録に王手となる。調整の巧みさについて、「経験ですね。重ねる度にうまくなっている。試合の数日でなぜか一番良い状態であがってくるのができている」とベテランの強みを強調する王者。「KOして日本のみんなに喜んでもらいたい」。「神の左」と称される一撃が決まれば、相撲の聖地が沸くことは間違いない。