ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は23日に東京・大田区総合体育館でゴングが鳴る。4度目の防衛戦となる王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)が20日に都内のワタナベジムで練習を公開し、自信満々に「皮算用」を明かした。

 「この後は9月にラスベガスで試合をします。防衛戦です」。京口紘人(23=ワタナベ)とのアウェー戦を前にして、すでに心を躍らせるのは米国デビューのことだった。9月16日、ラスベガスで行われるミドル級頂上決戦ゴロフキン対アルバレスの前座試合として組まれる予定という。アルグメドはアルバレスが興したカネロ・プロモーションの所属で、すでに5度目の防衛戦計画がある。これまでメキシコ国内が主戦場で、米国では初の試合。青写真を聞かれると、自然と笑みがこぼれた。

 その前に立ちはだかるのが京口となるが、王者は「やってきた練習には大きな自信がある。KOで勝ちたい」と言い切る。好戦的なファイターは前回の試合から2カ月以内での連戦にも体調面の不安はないとし、「左フックをレバーに入れるのが得意」と武器も誇示した。すでにミニマム級のリミット47・6キロまで残り500グラムで、ミット打ちでも引き締まった体を披露した。

 京口も7戦(6KO)と軽量級では随一の破壊力で「ダイナマイト・ボーイ」の新愛称を冠す。KO必至の世界戦で、王者の「ラスベガス・ドリーム」に待ったをかけられるか。