ボクシングの元WBC世界スーパーフェザー級王者三浦隆司(33=帝拳)が28日、自身のツイッターで引退を発表した。「色々考えましたが引退する事にしました。後悔ありません。小さい頃からの夢を叶えることが出来たし想像もしてなかったアメリカのリングに立てて最高のボクシング人生でした。ありがとうございました」と感謝の言葉をつづった。

 15日(日本時間16日)に米カリフォルニア州で開催された同級タイトルマッチ12回戦で、王者ミゲル・ベルチェルト(25=メキシコ)に0-3の判定で敗れ、1年8カ月ぶりの王座奪還を逃していた。

 国体優勝等活躍した秋田県金足農高卒業後にプロ転向。03年7月にプロデビューし、19戦目となった09年7月に矢代義光を7回TKOで下して日本スーパーフェザー級王者獲得。11年3月には世界初挑戦でWBA同級王者内山高志に挑んだが、8回TKO負け。その後横浜光ジムから帝拳ジムに移籍し、13年4月にガマリエル・ディアス(メキシコ)に9回TKO勝ちして同級王座獲得し、悲願の世界王者となった。

 その後は米国にも進出。15年11月にはラスベガスでフランシスコ・バルガス(メキシコ)に敗れて5度目の防衛に失敗したが、その試合が米メディアから年間最高試合に選ばれるなど、本場のファンを大いに魅了した。その後引退も考えたが再起し、今月のタイトルマッチに臨んでいた。