ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ(8月15日、島津アリーナ京都)の予備検診が12日に都内で行われ、13度目の防衛戦を迎える王者山中慎介(34=帝拳)、挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(メキシコ)ともに異常なく終えた。

 具志堅用高に並ぶ世界戦連続防衛の日本記録に挑む山中は、「良い状態できている。今日も走りたかったくらいですが、完全休養と決めていたので。ウエートもまったく問題ない。(体重の)リミットが近づくにつれて元気になってきて、まひしているのかと」と冗談を交える余裕を見せた。 この日ネリと初対面したが、身長170・0センチの自身より5センチ低い165センチ。「身長はもちろん、体格も大きくない。バンタム級では自分は体が大きいのが再確認できて、また自信になりましたね」と好材料ととらえた。

 検診を終え、この日いよいよ勝負が待つ京都へ向かう。「気持ち的にも京都入りしてさらに引き締まると思う。体の状態は本当にいいので、試合で証明したいですね」と誓った。