ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者小国以載(29=角海老宝石)が、初防衛戦に向けて5日に都内のジムで公開練習した。

 13日に大阪・エディオンアリーナ大阪で、2度目の世界挑戦となる同級3位岩佐亮佑(27=セレス)を迎え撃つ。元世界王者の小堀トレーナーを相手に2回のマスボクシング。その後はシャドーにスピードボール打ち。「体は仕上がってきた。体重も練習前であと1・3キロ」と順調な調整に、約20分程度汗を流しただけだった。あとは恒例の自虐的独演会となった。

 高校時代に初対戦して、プロでは3年前までスパーリングしていた。「いつもボコボコにされている。嫌や。左は苦手なので。久保も失敗して初防衛戦は難しいんやと思った。早く終わってほしい。第1試合にして」。そう苦手を強調しながら、生の黄色いパプリカを取り出してかぶりついた。発表会見では岩佐を「嫌いなピーマン」に例えた。「ピーマンを食べられへん子はパプリカからと調べてくれた。パプリカは食べられるようになったので、あと1週間でピーマンも食べられるようにする」というパフォーマンスだった。

 昨年末の世界初挑戦時と同様に「負けたら辞める時。常に隣り合わせでやっている」と覚悟も決めている。「ひっくり返しにくい4-6。岩佐は甘いところも隙もない。六角形。へこんだところがない」と評した。対策は阿部トレーナーに任せっきりで「レシピはチンジョウロースです」。けむに巻きながらも初防衛に向けて、日曜日の休みも返上して練習してきた。視察にきた岩佐陣営の小林会長も「調子は良さそう。カゼでも引いてればと思ったけれども残念」と笑っていた。