メインのWBC世界スーパーフライ級タイトル戦で、米国の軽量級の価値向上をけん引してきた前王者ローマン・ゴンサレス(30=ニカラグア)が衝撃のKO負けを喫した。

 3月に判定負けでベルトを奪われた王者シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)と直接再戦も、4回に2度目のダウンで大の字となり、レフェリーが試合をストップ。関係者に肩を抱かれてリングを降り、そのまま病院に直行した。長く「パウンド・フォー・パウンド」(全階級通じての最強選手)1位に君臨してきた雄を返り討ちしたシーサケットは、井上との統一戦を問われ、「誰でもいい。怖くはない」と息巻いた。