15日のRIZIN福岡大会(マリンメッセ福岡)に出場するキックボクシング界の神童・那須川天心(19)が5日、川崎市内のジムで公開練習を行った。

 16年12月のRIZINデビューから4連勝中の那須川に、この日は総合格闘技界のレジェンド、桜庭和志と所英男が使えるワザを伝授。お手本を示されると、すぐに習得する天才ぶりを披露し、レジェンドたちを驚かせた。

 所からは、自分から相手の足元に倒れ込み、相手の足を取って巻き込みながら関節技に入る「イマナリロール」と下からの腕ひしぎ逆十字固めを伝授された。桜庭からは相手の両腕を足で固めてから首を絞め揺さぶる「ユリカモメ」と、両足をつかんで引きずり回し、相手の背中をやけどさせるワザを教えてもらった。指導した所からは「イメージしてすぐできちゃうところがすごい」と絶賛された。

 桜庭は、シャドーとミット打ちを見て「動きが速くて、何を出して来るのか分からない」と、そのスピードにあきれていた。那須川は「基本のワザもあれば、いろんな発想のワザもある。試合の場面に合わせて使っていきたい。足を引っ張るやつは使えるかな」と話していた。那須川は福岡大会で藤田大和と対戦する。