東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ(11月11日、後楽園ホール)の前日計量が10日に水道橋・MLBカフェで公開で行われ、初防衛戦の王者小浦翼(23=E&Jカシアス)、挑戦者の同級1位谷口将隆(23=ワタナベ)ともにパスした。

 14年全日本新人王の小浦は、極真空手歴10年のキャリアを生かして、順調に階段を上がってきた。7月の王座決定戦に勝利してプロ11戦目で初タイトルを手にし、最強挑戦者を迎えるV1戦になる。「うまいボクシングをする」と谷口の実力を認めながら、「やりやすいし、かみ合うと思う。ここは通過点。しっかりクリアして、自分の成長につなげたい」と自信をのぞかせた。

 大卒2年目の谷口は4月の日本ミニマム級王座決定戦で僅差判定負けし、プロ7戦目で初黒星を喫した。その後にフィリピンでの試合も含めて2連勝し、再びタイトルに挑む。再び巡ってきたチャンスに「明日の主役は僕です。きっちり勝つ」と宣言。「小浦はうまくて強いが、僕のほうが強い。冷静に戦いたい」と述べた。