ボクシングの日本スーパーライト級タイトルマッチの前日計量が、13日に都内で行われた。同級王者麻生興一(31=三迫)は63・3キロ、同級6位細川バレンタイン(36=角海老宝石)は62・2キロで、リミットの63・5キロをクリアした。2人は08年東日本新人王決勝で対戦し、引き分けも細川が優勢勝ちし、全日本新人王も獲得した。それ以来の仲良しで、どちらかが王者になれば再戦を約束していた。9年ぶりで実現した決着戦となる。

 麻生は角海老宝石ジムから移籍して、2月に3度目の挑戦で王座を獲得し、今回が2度目の防衛戦となる。「能力は向こうが上。うらやましい身体能力を持っている」と相手を持ち上げた。「またやれるのはありがたい。全力でいつも通りに泥臭くいくしかない。決着です」と雪辱を期した。

 細川は3度目のタイトル挑戦で、親友と再戦となった。「3度もチャンスをもらえてラッキー。我慢の競技でそれを一番体現しているのがあいつ」とこちらも敬意を強調した。宮田ジムから移籍の際には三迫ジムも候補だったが、麻生がいたことで角海老宝石ジムを選択した。「同じ階級で同じ3度目の挑戦で同じ30戦。不思議なストーリーがある。今回は勝ちます」と宣言した。