ボクシングのIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)がKOで初防衛を期した。31日に東京・大田区総合体育館で、同級1位カルロス・ブイトラゴ(26=ニカラグア)を迎え撃つ。27日に都内のジムで練習を公開。シャドー、マスボクシング、ミット打ち、自転車こぎなどで約1時間半たっぷりと汗を流した。

 スパーリングはすでに20日に打ち上げた。今回は井上トレーナーの要望で、初めてフィリピン人パートナーを招いた。京口の強打に尻込みするジムメイトが多いため。そのフィリピン人も何度もうずくまらせ、週3回を2回に減らすなどしたが、12回を3回など中身の濃いスパーを積んだ。京口は「思い切り振ってくるし、日本人にない動き。いい練習ができ、勉強にもなった」と話した。

 ジョーちゃんと呼び、師匠とあおぐ辰吉にもらったジャージーを着込んでいた。「気持ち入るし、ゲン担ぎ。中1からみんな世界王者になる志で教えてもらった。その中で一番に王者になった誇りと自信がある」と胸を張る。

 試合まではあと4日に「コンディションはいい。8割は仕上がっている。残りでで100%にしてリングに上がる」。今年の年末は5大世界戦となったが「少しでも目立ち、爪痕を残したい。もちろんKOしたい」と世界戦初のKOで防衛を狙う。