31日のトリプル世界戦(東京・大田区総合体育館)に臨む6選手が29日、都内のホテルで予備検診に臨んだ。

 メインイベントとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦に臨むWBA王者田口良一(31=ワタナベ)、IBF世界王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)が受診し、両者とも異常はなかった。

 対面したメリンドから肩を抱かれ、友好的なムードに包まれた田口は「今日みたいな感じが楽でいいですね」と苦笑い。検診では身長167・5センチ、リーチ171センチの田口に対し、メリンドは157・6センチ、リーチ166センチ。身長で10センチ、リーチも5センチほど上回ったWBA王者は「この階級だと150センチ後半から160センチ前半が多いので、気にしていないです」と平常心を貫いた。2年前、フィリピン・セブ島で1度会っているものの「(メリンドは)物静かな感じですね。実際はリングで本当に強いんです」と警戒心を強めていた。