ボクシングのトリプル世界戦(31日、東京・大田区総合体育館)の予備検診が29日に都内で行われた。

 日本人対決となるWBO世界フライ級王座戦の両名が、順調な仕上がりをみせた。7月に中国でベルトを奪取し、初防衛戦となる王者木村は「ほら、こけてないですよね」とマスクを外しても頬にくぼみなし。リミットまで残り2キロあるが、前日には「強く見えるように」と日焼けサロンで黒光りさせる余裕も備える。ファイターは「バチバチの打ち合いをしたい」と望んだ。挑戦者で元世界王者の五十嵐は、王座陥落した13年4月以来の世界戦。「こういう場にくるといよいよだなという気持ちになる」と士気を高めた。