バンタム級トーナメントは堀口恭司(27)が、決勝で石渡伸太郎(32)を破り、初代王者に輝いた。

 堀口は、1回序盤は慎重に相手の出方を伺った。左右のローキックをこつこつと当てていく。終盤にさしかかると、相手の左足をとって倒し、そのままパウンドへ持ち込む。コーナーにつめてパンチの連打を浴びせ、石渡にダメージを与えた。

 2回にはいると、ペースを上げ、右ローキックをボディーにたたき込み、前にでで来るところを右ストレートのカウンターでダウンを奪った。そのままパウンドに入ったところでレフェリーが試合を止め、KO勝ち。

 世界7カ国から14人が参加した初めてのバンタム級トーナメントを、堀口は圧倒的な強さで制した。勝った堀口は「やっと世界のベルトが取れたが、まだまだこれからがスタート。これからもっともっとRIZIN盛り上げていくんで、応援よろしくお願いします」と話した。石渡とは5回TKO勝ちした13年6月以来の対戦となったが、接戦だった前回と違い、力の差をはっきりと見せつける圧勝だった。