史上初開催の30人による女子ロイヤルランブル戦は、無敵を誇るロウのアスカ(36)が制した。ベラ姉妹(ブリー、ニッキー)、バンクスと4人になると、一時は集中攻撃を浴びた。しかし他3人のミスと裏切りを利用。最後はニッキーと一騎打ちに持ち込み、ロープ際の攻防から蹴り落として優勝した。自身のツイッターで「ヒストリーメーカーのワテとしてはこればかりは落としたくなかったので、勝つことができて良かったー」と喜んだ。

 試合後、ロウ女子王者アレクサ・ブリス、スマックダウン女子王者シャーロット・フレアーをリングに迎えた。その直後、元UFCバンタム級女子王者ロンダ・ラウジーの乱入に見舞われ、4月8日のレッスルマニア34大会で挑むベルト選択は後日にお預け。ただブル中野以来、日本2人目となるWWE女子王座獲得には、ぐっと近づいた。

 ◆アスカ 本名・浦井佳奈子。1981年(昭56)9月26日、大阪市生まれ。03年にアルシオンに入門し、リングネーム華名として04年にAtoZからデビュー。06年に慢性腎炎で一時引退。07年9月に現役復帰。15年9月にWWEと契約。16年4月にNXT女子王座獲得。17年5月、デビュー以来の連勝記録が174勝に到達し、ゴールドバーグの持つ173連勝を抜いてWWE最長記録。同8月に同王座返上し、無敗のままロウ昇格。160センチ、62キロ。