WBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(32=米国)が無敗対決を制し、7度目の防衛に成功した。

 元WBA同級暫定王者の同級3位ルイス・オルティス(38=キューバ)から5回にコンパクトな右ストレートを決めてダウンを奪取。7回に右フックのカウンターを被弾し、8回までロープ際まで追い込まれるピンチにも見舞われた。

 一進一退の攻防が続くと、ワイルダーが9回に右ストレートで相手をぐらつかせ、続く10回には右アッパーで再びダウンを奪うと、立ち上がったオルティスにロープ際に追い込んでの連打から右アッパーを打ち込み、そのまま10回2分5秒、レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。

 身長201センチ、体重97・4キロという細身な体で12キロも上のオルティスを撃破し「重量も大事だが、本当はハートが大事なんだ」と豪語。3月31日にはWBAスーパー&IBF王者アンソニー・ジョシュア(英国)-WBO王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)の統一戦が控える。ワイルダーは「どちらが勝つか見てみよう。オレが1番危険で、惑星でも1番、食物連鎖のトップにいるんだ。今すぐでも戦う」と胸を張った。31戦目のオルティスに初黒星をつけたワイルダーはこれで通算戦績を40戦全勝(39KO)とした。