W-1チャンピオンシップ新王者となった征矢学(33)が15日、都内の事務所でベルト奪取の喜びを語った。

 征矢は14日の後楽園大会メインで、前王者芦野祥太郎を激闘の末破り、2度目の王座戴冠を果たした。「ボクの中では、2年前の(王座挑戦が決まっていた)横浜文化体育館大会を前にケガをして、その後結果を出せずに模索して悩み、ベルトに挑戦すること自体に自信がなかった。AKIRAさんや岩石、応援してくれる人の力でようやくリングに立つことができ、ベルトを巻くことができた」としみじみと語った。

 2年間の低迷時は「若いやつらが強くなって、若いやつらに任せておけばいいのかな、オレはやらなくてもと考えていた。そういう部分をAKIRAさんや見ている人に見透かされた。それを反省している」と語った。

 会見にはジュラルミンのカバンにベルトを入れて持参。「大日本プロレスの登坂栄児社長に10周年のお祝いにもらった。ベルトを巻いたときに入れると決めていたが、ようやく入れることができた」と笑顔で話した。

 今後は王者としてW-1を引っ張っていく覚悟で、征矢は「東京以外にも、地方にもW-1を発信していきたい。小、中、高校生までのチケットが500円なのはW-1だけ。子どもたちにもっとプロレスのすばらしさを知ってもらいたい」とプロレスの普及を訴えた。