日本プロボクシング協会は８日に都内で、高校生以下のジュニア・チャンピオンリーグ全国大会の設立を発表した。小１～小３のＵ９、小６までのＵ１２、中３までのＵ１５、１８歳以下のＵ１８と４つの各カテゴリーで、５～１５階級を設定。６月から東日本、中日本、西日本、西部の４地区で予選リーグを開き、１０月７日に東京・大森ゴールドジムでトーナメントの全国大会を開催する。

　０８年からは日本ボクシンコミッションとＵ１５全国大会を開催してきたが、アマの日本ボクシング連盟が昨年４月に、プロが主催するＵ１５大会出場者はアマ大会に出場できないと規定した。五輪を目指すアマに対して、プロの世界王者を目指す新たな大会を設けて、普及、育成で底辺拡大を図ることになった。

　これまでになかったＵ９やＵ１８を新設し、優勝者にはメダルからチャンピオンベルトを贈呈する。優秀選手には、ジュニアＷ杯やＷＢＣアマ大会出場権を与えることも検討し、戦績はプロライセンス取得の際に参考基準となるという。

　安全面を優先し、Ｕ９の１分２ラウンドからＵ１８の２分３ラウンドとカテゴリーごとの試合時間となり、グローブもカテゴリーと階級で１０～１４オンスを使用する。技術面でも特に防御の向上を打ち出している。渡辺会長は「底辺拡大のために、人材育成していく責任を果たしていきたい」と話した。