プロボクシングIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)が母国の偉大な王者のアドバイスを胸に王座奪取を狙う。20日、東京・大田区総合体育館でIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)に挑戦するパラスは17日、都内のワタナベジムで練習を公開。元6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)から支援を受けてきたパラスは「フットワーク、耐久性のアドバイスをもらった。勇敢に、頭を使って戦えとも言われてきた」と助言を生かしたファイトをみせる意気込みを示した。

 13勝無敗の挑戦者は、幼少時代に近所に住んでいたパッキャオと出会った。病気だった父ビセンテさん(09年4月に他界)の治療費、ボクシングを続ける上での費用などの援助を受けてきたという。パラスは「素晴らしい人。父を助けてくれましたし、パッキャオのサポートはボクシング人生で大きなものでした。必ず助言をくれる。謙虚であれ、神を信じて、とよく言われる」と明かした。19歳でつかんだ世界初挑戦。「すごく幸せなこと。全勝同士の対決だけれど、日曜日の試合では、より強い方が勝つことになるでしょう」と自信をのぞかせていた。