ボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が王座を返上し、ライトフライ級に上げて2階級制覇を狙う。ワタナベジムの渡辺会長が26日に明かした。9月25日にノンタイトル戦で同級のテストマッチに臨み、年末に世界挑戦させるプランだ。

 京口は5月に人生で初のダウンをはねのけてV2を果たした。試合中はももに張りがあり、8回には足をつりそうになった。いずれも減量からくる脱水症状が原因。京口は団体統一王座を目標に上げていたが、いずれ昇級の希望も持っていた。最近は計量を失敗する世界戦が目立つこともあり、早めの階級アップを決断した。

 ライトフライ級には同門の前WBA、IBF王者田口がいる。同じ5月の世界戦で陥落したが、まだ進退を決めていない。王者ブドラー(南アフリカ)の興行権を持つ渡辺会長は「田口が復帰するなら、年末に直接再戦させる」とも明言。その場合、京口は残る2団体のどちらか、田口が引退する場合は代わりに挑戦させる考えだ。