頸椎(けいつい)完全損傷で首から下が動かなくなったプロレスラー高山善広(51)を支援するTAKAYAMANIA大会が行われ、高山の復活を支援しようと、団体の垣根を越えてトップレスラーが集結した。全日本の秋山準、大森隆男、諏訪魔やノアの丸藤正道、杉浦貴らが熱戦を展開。前田日明もリングに登場し「高山! プロレスラーの体は神経で動くんじゃない。魂で動くんだよ。魂で体を動かして、このリングに戻って来い!」とマイクで熱いメッセージを送った。

大会は実行委員会の中心として活動する鈴木みのるがメインの6人タッグに登場。場外乱闘では、解説席にいた佐々木健介氏、小橋建太氏が鈴木に逆水平チョップを見舞うなど、会場を沸かせた。

新日本の永田裕志、天山広吉は試合後、涙を浮かべ、天山は「ふざけんな! 早く戻って来い! リングでさしでやろうぜ」と呼び掛けた。02年、03年と新日本の東京ドームで高山と激闘を演じた永田は「高山、もう1回やろうよ。対戦成績は2勝2敗だから、決着つけに来いよ」と声を絞り出した。

高山は病床からビデオメッセージで登場し「足を蹴る感覚がちょっと出てきているのが分かったので、鈴木みのるを蹴るビッグブーツが出来るのを楽しみに待っています。それを履いて、鈴木みのるを蹴りに行くから、待ってろ」と、しっかりした口調でコメントし、超満員の客席から大歓声が上がった。