ボクシング3階級制覇王者となるWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)が2日間にわたって世界発信されるドキュメント映像の撮影に臨んだ。

10月7日、横浜アリーナで開幕する階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦(フアンカルロス・パヤノ戦)に備え、14日からWBSS映像スタッフが来日。

15日には横浜市の所属ジムで井上本人、父真吾トレーナーがインタビューを受けた。前日14日には大橋秀行会長ら関係者も取材を受けた。 来日したデビット・フィンチ・ディレクターによれば、今回のドキュメント映像は日本をはじめ、米国、カナダ、英国、中東などでWBSS公式の映像として放送される見通しだという。撮影を終えた井上は「いつもの(国内の撮影と)変わらない感じですよ。ただ海外メディアだと日本とは考え方も違いますし、違った角度からの質問があるので一瞬、困りますけれど」と笑いながら振り返った。

15日には4回予定のスパーリングに臨んだが、3回途中に強烈な右ボディーが入って練習パートナーがギブアップ。WBSS映像スタッフの目前で「モンスター」ぶりを見せつけた井上は「たまたま(良いパンチが)入っただけですから」と謙遜していた。なおWBSS1回戦となる初防衛戦の挑戦者、元WBAスーパー王者パヤノと同じサウスポーとのスパーリングは来週いっぱいで打ち上げる予定となっている。