10月7日、横浜アリーナでボクシングWBC世界ライトフライ級王者拳四朗(26=BMB)に挑戦する元同級5位の元IBF同級王者ミラン・メリンド(30=フィリピン)がサウスポースタイルを拳四朗陣営にみせつけた。

3日、東京・新宿の帝拳ジムで練習を公開。オーソドックス(右構え)が基本スタイルながらも、ミット打ちやサンドバッグ打ちで長い時間、左構えで動き「今回はWBCのベルトを奪うのが私の仕事。(拳四朗の)弱点は経験不足、若いところです」と自信をのぞかせた。

もともとメリンドは右、左とスイッチするタイプ。過去に八重樫東(大橋)や田口良一(ワタナベ)と対戦した際は、基本的にオーソドックスで戦っていた。練習を視察した拳四朗の父、BMBジムの寺地永会長は「左を入念にやっていましたね。あんなに頻繁に左を使うつもりなのでしょうか。実際に試合になったら、少しスイッチするかもしれないですね」と警戒した。

17年大みそかに田口とのWBA・IBF同級王座統一戦で判定負けして以来の再起戦でもあるメリンドは「もう10カ月前の田口戦は頭にない。今は拳四朗戦いに集中しているし、どうやって戦うかだけを考えている」とクールな表情。3度目の日本での世界戦でもあり、落ち着いた笑みも浮かべ「メンタルタフネスになった。2018年最高の試合をしたいと思っている」と静かに燃えていた。