WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)が、元世界王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回1分10秒、強烈な右ストレートを浴びせ、TKO勝ちを収めた。井上は7戦連続KO、世界戦通算KO11試合という、2つの日本新記録を樹立した。

衝撃的な勝利に、会場で試合を見守った元世界王者たちも衝撃を受けていた。

ジムの先輩で、元WBC世界スーパーフライ級王者の川島勝重氏は「強すぎる。それしかない。このレベルであれだけまともにパンチが当たるのは、井上にしかない独特の間合い、スピードがあるということ。次元が違う」。

元WBC世界ライトフライ級王者木村悠氏は「パヤノの構えを見て長引くかなと思ったが、ファーストパンチで仕留めた。最高の勝ち方。とにかく強い」。