ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級2位亀田和毅(27=協栄)と同暫定王座戦に臨む同級1位アビゲイル・メディナ(30=スペイン)が6日、羽田着の航空便で来日した。

12日、東京・後楽園ホールでの世界戦に備え、約9週間の合宿を積んできたというメディナは「倒しにいきます。倒すのが自分のスタイルだから」と自信の笑みを浮かべた。

右の強打、勢いのある連打が武器の欧州同級王者はトレーナー陣に亀田対策を任せ、自らは試合動画などで研究していないことを明かした。「トレーナーに言われた通りの練習だけしかしていない。亀田は日本からメキシコに行って経験を積んだということぐらいの知識で、どんなスタイルなのか知らない」と、あくまでも自らのボクシングスタイルを貫いて勝つ姿勢を示した。

スペインからロンドン経由で約18時間かけて来日し、プロ、アマ通じて初めて欧州以外で試合に臨むというメディナは「減量は順調に進んでいるが、こんなに長旅は初めて。疲れた」と苦笑いも浮かべていた。