12月30日にボクシングWBC世界バンタム級暫定王座決定戦(東京・大田区総合体育館)を控える同級5位井上拓真(22=大橋)が、約2年ぶりに前IBF世界スーパーバンタム級王者岩佐亮祐(28=セレス)とのスパーリングに臨んだ。

年末に拳を交える同級2位ペッチ・CPフレッシュマート(24=タイ)と同じ長身のサウスポーとなる岩佐と4ラウンドを消化。素早い前後の動きで相手との距離を詰め、右ストレートや左フックなどを打ち込み「今日はいつも通り、しっかりとやりたいことはできました」と自ら及第点を出した。

16年11月以来となる井上拓とのスパーリングとなった岩佐は「2年前より力強く軸がしっかりしています。鍛えていますね」と成長ぶりを評価。3階級制覇王者で、現WBAバンタム級王者の兄尚弥(25)に続く、同じ階級の兄弟世界王者に向けての期待も高まる。

井上拓の父真吾トレーナーも「今日の内容は手応えありです。ここを最低限の内容として、ここから上げていきたい」と納得の笑みを浮かべていた。