ロウ女子王者ロンダ・ラウジーが「悪女化」してきた。リングに登場し、10日のPPV大会ファストレーンのシャーロット・フレアー-ベッキー・リンチ戦で乱入したことに言及。反則裁定に持ち込み、わざとリンチを勝利させ、自ら希望する4月7日の祭典レッスルマニア35大会(米ニュージャージー州イーストラザフォード・メットライフスタジアム)でのロウ女子王座三つどもえ戦を実現させた。

ラウジーは「みんなのヒーロー・ベッキー、そしてシャーロットにも屈辱を与えてやるわ! だから昨夜はベッキーを勝たせたんだ。私はレッスルマニアの後もロウ女子王者だし、誰も私を止められない」とふてぶてしく王座防衛を宣言。会場からブーイングも飛んでいた直後だった。

自己中心的な言動を批判してきたデイナ・ブルックの希望を受け入れ、両者は王座戦へ。イラついた王者はゴングを待たずブルックをめった打ちにしてしまった。いきなり蹴飛ばし、一本背負いからパイパーズ・ピットで投げとばし、制止するレフェリーの顔面にも一撃食らわしてリングを立ち去った。北京五輪柔道女子70キロ級銅メダリスト、元UFC女子バンタム級王者の肩書を引っさげ、昨年1月からWWEの人気選手、そしてロウ女子王者として活躍してきたが、徐々にヒールの顔へと変貌しつつあるようだ。