ボクシング山中慎介prezents GOD’S LEFT バンタム級トーナメントの組み合わせ抽選が、4日に都内で行われた。

A級の8人を募集したがエントリーは7人。抽選は冠となった元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(36)が選手名が書かれたボールを引き、選手自らが出場枠を選んだ。

7月23日の東京・後楽園ホールでの6回戦による予選で開幕する。組み合わせは南出仁(24=セレス)-荒木哲(24=斉藤)、渡辺健一(32=ドリーム)-中嶋一輝(26=大橋)、もう一つの山が山下賢哉(22=JB)-相川学己(25=三迫)、堤聖也(23=ワタナベ)がシードとなった。

10月31日の準決勝から8回戦で、来年1月中旬に決勝となる。優勝者には賞金100万円、スポンサーの東京上野クリニックから副賞に、山中氏からGOD’S LEFT賞の高級腕時計が贈られ、世界ランカーと対戦のチャンスを与える計画もある。

近年は競技人口減少でマッチメークが難しく、特にアマ実績のある選手は国内で敬遠され、芦屋大で国体優勝している中嶋らが応募した。中嶋は「大橋会長から大会を聞いて即答で決めた。絶対に優勝して家族で温泉旅行に行く」と宣言した。

荒木は元日本ユース王者で東洋太平洋7位、日本10位で最上位ランカーとなる。「優勝して世界へ羽ばたいていく」という駒大で全日本準優勝の南出からの対戦要望を受けた。岡山からただ1人地方ジムからの参戦で「地方の代表しても頑張り、車の頭金を稼ぎたい」。

山下は全日本新人王で元日本ユース王者の実績を持つ。相手の東日本新人王相川が仕事で欠席に「なんで来ないの。計量からねちねち攻める」。アマ経験が3人出場に「アマエリートもいるが、ボクは酒場のケンカというアマ経験は豊富。トーナメントは負けていないので」と自信を見せた。平成国際大出身の堤は「スーパーフライ級でいこうと思ったが、おいしい大会だと思った。賞金は母に」と親孝行を期した。