ボクシング日本スーパーバンタム級11位高橋竜平(29=横浜光)が、11日の東京・後楽園ホールで再起戦に臨む。

10日の都内での前日計量があり、対戦相手のイム・ジヌク(28=韓国)も再計量となったが、ともにリミットの55・3キロでパスした。

高橋は1月に今年最初の日本人世界挑戦で、IBF世界同級王者T・Jドヘニー(32=アイルランド)に11回TKO負けした。殿堂のマディソンスクエアガーデンで日本人初の世界戦だった。1カ月は引退かと悩んだが「あそこでやれたなら、絶対何かある。ここで辞めたら一生後悔する」と現役続行を決意した。

再起戦に向けては、新たに組んだ胡トレーナーと本来の長所である動きを重点に練習してきた。「世界戦で肌で感じたものも試合で見せたい」。プロ22戦目にして後楽園ホールで初のメインでもある。「期待に応えられるよう、死に物狂いでいく」と意気込む。

高橋は17年にタイでIBFパンパシフィック王座を獲得が、世界挑戦にチャンスにつながった。国内ではタイトル挑戦経験もない。現在東洋太平洋7位、日本11位につける。「国内でベルトをとって形を見せ、また華々しい舞台に立ちたい」。世界再挑戦へのステップに、国内で王座獲得を目標に据えた。