ボクシングで日本男子初の4階級制覇を達成した井岡一翔(30=Reason大貴)が、元大リーガーの西岡剛内野手(34)を三塁ゴロに仕留めた。29日に栃木・小山運動公園野球場で、BCリーグ栃木の群馬戦にスペシャルゲストとして来場。ベルトを掲げて入場後に始球式に臨んだ。打者には親交のある西岡が入り、ストレートを投げ込み、西岡の打球は三塁ゴロになった。

井岡は19日に千葉でのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、アストン・パリクテ(28=フィリピン)に10回TKO勝ち。4階級達成後初めて公の場に登場で、これまでのロッテや阪神戦に続く始球式に登板となった。始球式後は栃木の選手1人ずつと握手を交わして激励し、試合を観戦した。

井岡は「温かく迎えてもらいうれしい。大みそかに負けてから、あきらめずに夢を追いかけて実現した。頑張ってください」と自らの体験を例に選手を励ました。西岡は「1度は引退して遠のいたが、自分を追い込んで、努力のたまもののベルト。BCリーグもプロ野球の夢を追いかけている」と、井岡を手本にプロへの努力を観客にアピールした。

井岡は26日には同居していた元モデルの女性(31)と再婚し、8月下旬には第1子となる男の子が誕生予定となっている。しばらくは家族と過ごし、4階級制覇の感激に浸りながらの休養となる。