プロボクシング元4階級制覇王者パーネル・ウィテカーさん(米国)が14日夜、交通事故で亡くなったことが分かった。米メディアが報じたもので、バージニアビーチの交差点で自動車にはねられ、死亡したという。55歳だった。

ウィテカーさんはアマチュア時代の84年にロサンゼルス五輪で金メダルを獲得。84年にプロデビューし、89年2月にIBF世界ライト級王座を獲得。プロ18戦目で世界王者となった。その後、ライト級でWBA、WBC、IBFの3団体統一王者に就くと、階級を上げてスーパーライト級、ウエルター級、スーパーウエルター級の4階級でも世界王座を獲得していた。

97年には元6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ(米国)、99年にはフェリックス・トリニダード(プエルトリコ)とも対戦して敗退。01年4月の再起戦を最後に現役を引退した。また08年には世界ボクシング殿堂の選手部門で殿堂入りしていた。

WBCのマウリシオ・スライマン会長は自らのツイッターで「ウィテカーさんが亡くなったという悲報を受け取りました。過去数十年でもっとも素晴らしいボクサーの1人であり、WBCの素晴らしい友人だった。深く悲しんでいます」とコメントした。