ボクシング日本ミドル級タイトルマッチの前日計量が2日に都内で行われた。同級王者竹迫司登(28=ワールド)に同級1位加藤収二(28=中野サイトウ)とも72・3キロでパスした。

2人は3月に対戦して竹迫がV2も1-1で引き分けと決着がつかず、3日に東京・後楽園ホールでの直接再戦となった。

竹迫は前戦でデビューからの連続KO勝利が10でストップした。「負けたぐらい悔しかった」。前回の対戦前はサウスポーとのスパーリングが20回もできず、力任せで空回り。「単調になって、被弾して。研究もされていた」と振り返る。今回は週3日はサウスポーとスパーをこなし、100回前後をこなしてきた。「悔しさをバネにすべて増やしてレベルアップを図ってきた」。

V2戦前の2月に麻裕夫人と結婚し、試合後の3月に挙式した。「いろいろとサポートしてくれている。ちょっとしたことでも用意してくれたり、ストレスが全くなく、減量も楽だった」と話す。「欲は出さないがいつもどおりやれば倒せる」と、今度こそ愛妻に勝利をささげるつもりだ。

挑戦者の加藤は前回不利予想の中、高い集中力と手数で王者をあと1歩のところまで追い詰めた。「ダイレクトでやりたかったのでありがたい。前回よりもいい仕上がり。今回もいろいろ考えて、できることはやってきた。秘策はある」とニヤリ。

AKBカフェのキッチンで働いている。前回より50人増の約400人が応援に駆けつけるという。「しっかり白黒つけたい。今度こそ絶対に勝って、みんなにベルト見せたい」と誓った。