ボクシングWBA・IBF世界バンタム王者井上尚弥(26)、弟でWBC世界同級暫定王者井上拓真(23=ともに大橋)が初めて兄弟ダブル世界戦に臨むことが26日、発表された。11月7日、さいたまスーパーアリーナで、井上尚はワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級決勝としてWBAスーパー王者となる5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)とWBA王座統一戦、井上拓はWBC正規王者ナルディーヌ・ウーバーリ(33=フランス)とのWBC王座統一戦に臨む。

井上兄弟は25日、都内のホテルで記者会見に臨んだ。会見に同席したドネアを横目に井上尚は「WBSS決勝は自分にとって最大のキャリア。次のキャリアのために大切だと思っています。みなさんの期待も自覚しています」と意気込んだ。一方のドネアは「対戦してきた中でも強敵で大変、危険な相手」と応じた。

井上拓にとっては約1年ぶりの試合。今年6月にカザフスタンで初防衛に成功しているウーバーリとの王座統一戦を待ち、サウスポー対策を練り続けてきたこともあり「ようやく決まった統一戦ですし、兄弟での試合もひさびさなので楽しみにしています。前から兄弟のダブル世界戦は目標だった。兄弟でダブル勝利をしたいです」と意気込んでいた。