WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(25=ワタナベ)が27日、8日間のフィリピン合宿を終え、羽田空港に帰国した。

10月1日に故郷大阪で行われる2度目の防衛戦に向けてのスパーリング合宿だが、マニラに着くと相手久田哲也(34=ハラダ)とばったり。しかも2日間ホテルのフロアまで一緒だった。「びっくりしました。偶然です。わざと一緒にしないでしょ(笑い)」。プロ45戦を経験する同じ大阪のベテラン久田は「個人的にリスペクトしている」が、1カ月後にリングで倒さねばならない相手。偶然の再会を喜びつつも、「いい試合をしましょう」とさらっと言葉を交わすだけにとどめた。

現地では18年5月IBF世界ミニマム級王座2度目の防衛で戦ったビンス・パラスやスーパーフライ級の元フィリピン王者ら数人と約35ラウンドをこなした。接近戦や、ジャブの使い方などテーマを掲げて戦い「確実にレベルがあがった」と手応えをつかんで帰ってきた。前回は直前の調整がうまくいかなかっただけに「しっかり仕上げたい」。しばらく国内でスパーを積んだ後、試合1週間前に大阪入りする予定。「大阪のファンの前でアピールできたら」と圧巻の内容を故郷で披露する予定だ。