3月に続いてONEチャンピオンシップ日本大会2連続出場となった「リトル・ピラニア」若松佑弥(24)が右手を負傷しながらも判定勝利をもぎ取った。

キム・デファン(32=韓国)とフライ級5分3回で対戦し、3-0の判定勝利。「1回に右の拳を痛めていて左手だけでも勝とうと思った。KOはできなかったけれど、勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

1回に強烈な右ストレートを打ち込んだ若松だが、ここで右拳を痛めたとみられる。2回にはテークダウンを奪われて反撃を許した。右拳を使わない若松は3回には左ジャブ、ひざ蹴り、右エルボーからのテークダウンを奪取。逆にテークダウンを許した後、右ミドルキックなどで攻め続けたところで試合終了。

故障しながらの白星をもぎ取った若松は「総合格闘技は打撃だけでなく、組み技も入れてオールラウンドに戦わないといけない。ボクなんか特別な人間ではないですけど、世界の舞台で戦っているところをみんなに見てもらって勇気を与えられたらと思います」と笑みもこぼした。

なお試合後の検査で右拳負傷は脱臼の診断を受けたという。