日本バンタム級13位中嶋一輝(26=大橋)が連続1回TKOで決勝に進出した。日本同級8位南出仁(24=セレス)との全勝サウスポー対決。

初回2分すぎに右フックでダウンを奪い、立ち上がってきたが再び右フックで2度目のダウン。即座にレフェリーがストップし、1回2分34秒TKO勝ちを収めた。

もう1試合は同級7位山下賢哉(23=JB)が棄権したため中止になり、同級18位堤聖也(23=角海老宝石)が不戦勝で進出となった。決勝は来年1月の予定。

中嶋は芦屋大時代に国体で優勝し、プロでは8連勝(7KO)となった。南出も駒大で全日本準優勝し、プロ4連勝中(3KO)だった。2人は高校で2回、大学で1回と過去3回対戦し、中嶋が2勝1敗と勝ち越していた。「最初から出てきたので、こっちも最初から打ち合おうと思っていた」としてやったり。1回戦も1回TKO勝ち。「全部KOで勝って優勝する」と力強く宣言した。

堤は1回戦はシードで、戦わずしての決勝進出となった。試合の代わりに、東洋太平洋スーパーバンタム級王者勅使河原弘昌(29=輪島)と3回のスパーリングを披露した。こちらも平成国際大出身の経験者でプロ5連勝中(4KO)。目の前で電撃KOを見せられたが「挑戦者の気持ちでいく。勢いに乗っている相手だが、勝って実力を示す」と話した。