ボクシングの全日本新人王決勝戦が22日、東京・後楽園ホールで行われ、注目のフェザー級は前田稔輝(23=グリーンツダ)が、亀田京之介(21=花形)を判定2-1で下した。

立ち上がりからお互いに様子見で手が出ず、静かな展開。2回から亀田がノーガードで顔を突き出す挑発行為も、決定打はなく最終ラウンド。ようやく打ち合いにいった前田が、接戦を制した。

「何とか勝つことができたが、今日は0点。ずっと自分じゃないみたいで、最初にジャブを当てられてからリズムを崩した」。ボクシングの聖地、後楽園ホールの独特の空気にのまれた。キャリア4戦目。大商大2年時に日本拳法で日本一になり、ジムに入門したのが昨年11月。デビューは今年4月と、経験のなさが最大の弱点だった。

接戦とはいえ、それを克服しての勝利。日本ランク入りは確実で「世界に早く近づけるようにしたい」と意気込んだ。