1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会で引退したレジェンド、獣神サンダー・ライガーの引退セレモニーが6日、大田区総合体育館の興行前に行われた。
新日本の創始者、アントニオ猪木氏(76)からビデオメッセージで31年のプロレス人生をねぎらわれ、10カウントゴングと入場曲「怒りの獣神」の大合唱で見送られた。
170センチと小柄ながら無類の練習熱心さと努力で、覆面に負けない華麗なプロレススタイルを作り上げ、海外でも絶大な人気を誇った。
レジェンドの軌跡を写真とともに振り返る。
89年4月24日
東京ドームで衝撃デビュー。ライガースープレックスで小林邦明を破る
好敵手の佐野巧真、ブラックタイガーらと激闘を繰り広げる
94年2月24日
橋本真也との無差別級王座戦。ツノを取り去り、上半身を露わにした姿で戦う
02年11月30日
パンクラスに参戦。簡素なマスクにトランクス姿で戦う
他団体とも積極的に交流。ジュニアの象徴であり続けた
20年1月5日
引退試合。生誕の地、東京ドームで永遠のライバル佐野直喜と組み、IWGPジュニア王者高橋ヒロム、リュウ・リー組と対戦
◆獣神サンダー・ライガー 1989年(平元)4月24日、永井豪宅生まれ。変身前の山田恵一として高校卒業後にメキシコ修業中に、山本小鉄に認められ新日本に入団。89年4月の東京ドーム大会での小林邦明戦で、アニメ「獣神ライガー」とのタイアップ企画で、獣神ライガーとして覆面デビュー。その後、獣神サンダーライガーと名前を変え、現在に至っていた。 895月、馳浩を破り、IWGPジュニアヘビー級王座初戴冠。以来、99年までの11度の戴冠は史上最多記録。国内の他団体とも積極的に交流し、94年にはジュニアのオールスター戦とも言える第1回スーパーJカップ開催を実現し、95年、00年に優勝。IWGPジュニアヘビー級王座は11回戴冠。04年にはノアのGHCジュニアヘビー級王座も獲得。13年15年7月にはWWE傘下のNXT大会に新日本所属選手として史上初めて参加。タイラー・ブリーズに勝利するなど、日本のジュニアの第一人者として、世界にその名をとどろかせ、海外ではWCW世界ライトヘビー級王座、CMLL世界ミドル級王座なども獲得した。17年に新日本のジュニアの祭典、ベスト・オブ・スーパージュニアからの卒業を発表した。170センチ、95キロ。得意技は垂直落下式ブレーンバスター、掌底、ロメロ・スペシャル。