米プロレス団体WWE殿堂入りの名物リングアナウンサー、ハワード・フィンケル氏が16日、死去した。69歳だった。同日にWWEが発表した。

「ザ・フィンク」の愛称で親しまれ、77年にWWEの前身WWWFのマディソンスクエアガーデン大会でリングアナとしてデビュー。02年までメインアナとしてマイクを握っていた。

70~80年代、WWEの前身WWFが提携していた新日本プロレスのアントニオ猪木、藤波辰爾、タイガーマスクらがWWFニューヨーク大会に参戦した際もリングでコールを担当していた。90年代後半にはタキシードマッチに臨むなどリングで戦う活躍もみせていた。

09年にWWE殿堂入りを果たしたフィンケル氏に向け、ハルク・ホーガンは「ハワード・フィンケル氏は良い時も悪い時も『チーム・ホーガン』にいました。私の良き友人よ、安らかに眠ってください。あなたを愛している」と自らのツイッターでつづれば、WWEビンス・マクマホン会長も「WWE初期からのスタッフだったフィンケル氏の死を知って悲しみました。彼の象徴的な声のおかげで、スポーツエンターテインメントの歴史の中での偉大な瞬間は、よりグレートになりました」と追悼していた。