亀田3兄弟をボクシング世界王者に育て、現在はユーチューバーとして活躍する亀田史郎氏(54)が、ゴールデンウイーク明けに大阪市内の学校にマスク計1万枚を寄贈する。

対象は興毅、大毅、和毅の3兄弟と娘の姫月にゆかりのある大阪市西成区内の3校で、各校に3300枚超を贈る。当初の緊急事態宣言期間6日が明けてからの学校再開を見据えて準備してきたが、宣言期間が延長となり、大阪市内の休校期間も5月いっぱいまで延びた。その中、「地元の子どもたちのためにできることをやりたい」と知人のつてを頼った独自ルートで、マスクを調達した。

関西の格闘界で「マスクの輪」をつなぐ。今回も、K-1選手の皇治(TEAM ONE)からバトンが回ってきた。皇治が4月16日に地元の大阪・池田市に計1万1500枚のマスクを寄贈。同じユーチューバーでもある史郎氏に「次はお願いします」とリレーした。史郎氏もこの支援のバトンを今後、格闘家に渡す意向だ。

史郎氏は「家にずっとおるんはしんどいよ。俺でさえノイローゼになりそうやもんな。子どもたちもパンクしそうやと思うよ。友だち同士で会話するのが一番やろうしな。早く学校行って、勉強して、遊んで。元の生活できるのが3150(サイコー)! やな」と願った。

◆亀田史郎(かめだ・しろう) 1965年5月22日、大阪市生まれ。独特の指導法で注目を集め、長男の興毅(元世界3階級)、次男大毅(元世界2階級)、三男和毅と3兄弟を世界王者に育てる。世界戦のトラブルからライセンスを剥奪され、ボクシング界から追放。現在は大阪市内のアマチュアのジムで、長女の姫月を指導しながらユーチューバーとして活躍。