2カ月ぶりに興行開催したUFCデイナ・ホワイト社長は事前発表通り、13日と16日にも同じ会場で無観客による大会を連続開催すると表明した。UFC249大会後の記者会見で、同社長は「今週のやり方が水曜日(13日)までには良くなる。さらに土曜日(16日)にもっと良くなる。次の土曜日までにプロスポーツが無事に復活することを証明する」と強気の姿勢を崩さなかった。

8日の前日計量後にミドル級5分3回に出場予定だったホナウド“ジャカレイ”ソウザ(40=ブラジル)がセコンド2人とともにコロナウイルス検査で陽性反応を示した。UFCはジャクソンビル市とフロリダ州のスポーツコミッションと協議した上、ソウザ戦のみを中止とし、大会自体は決行していた。

もともとソウザはジャクソンビル到着後、UFC側に家族の中にコロナウイルス感染者がいたことを申告。UFCも細心の注意を払い、大会関係者や選手が宿泊するホテルでもソウザ陣営を隔離していた。ホワイト社長は「今、全世界が奇妙な状況だ。このイベント全体も奇病だ。もう我々は2カ月前とは違う世界に住んでいる。検査で陽性反応が出たのは、最終的に対策のシステムが機能したということ」と満足げに話した。

UFCは新型コロナウイルスの影響で、3月21日のロンドン大会を皮切りに3大会を延期するなど開催を自粛。今月18日に米カリフォリニア州にある先住民の島でUFC249大会の開催を進めていたが、中継局米ESPN、親会社となるディズニー幹部から延期を求められ、開催を断念していた。フロリダ州がWWEの無観客試合を認めたことから、UFCは同州での大会開催を決めていた。