32人が出場するシングルトーナメント「ニュージャパン杯」の1回戦4試合が行われ、永田裕志(52)が鈴木みのる(52)との「どつき合い」を制し、24日の2回戦進出を決めた。

両者の7年ぶりのシングルマッチは、激しいエルボーの応酬からスタート。鈴木が張り手に切り替えると、永田もこれに応じ、一発出せば、一発返す、意地の張り合いが続いた。

鈴木は得意とする場外戦で、ペットボトル、バケツ、いすなどを使って永田を痛めつけるも、リングに戻ると、今度は永田がキックを中心に逆襲。鈴木の右腕に狙いを絞り、流れを奪い返した。鈴木がゴッチ式パイルドライバーの体勢に入り、勝負を決めにかかろうとしたが、永田はこれをどうにか回避。そこから再び激しい打撃戦となったが、永田が一瞬の隙を突き、カウンターのエクスプロイダーを決めると、そこからバックドロップホールドにつなげ、20分35秒に3カウントを奪った。

オカダ・カズチカとの2回戦に駒を進めた永田は、敬礼ポーズで勝利の味をかみしめ「負けられない戦いだった。俺はまだまだ退いていない。十分メインどころに通用すると今日は証明したかったし、証明できた。鈴木は良い刺激をくれた。次ぎも勝ち上がって、9年ぶりのニュージャパンカップ制覇を目指す」と力を込めた。

トーナメントの優勝者は、7月12日大阪城ホール大会でIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル2冠王者内藤哲也(37)に挑戦する。