新型コロナウイルス感染拡大後、国内初のプロボクシング興行となる中日本新人王予選(12日、愛知・刈谷市あいおいホール)の前日計量と抗体検査が11日、刈谷市内の病院で行われた。出場10選手が検査を受けて全員が陰性で、計量も一発でパス。選手は会場近くのホテルに移動した。

ミニマム級で第1試合に出場する松本幸士(30=HEIWA)は抗体検査を初めて受けたと言い「今までの計量はパパッとやって終わりだったけど、こんな大ごとになるとは…。でも、大変なのはみんな大変なので」と話した。

日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛・本部事務局長は「感染予防が最も大事。勇気を持ってリングに上がる選手がベストな状態で試合に臨めるようにサポートする」と言う。興行は無観客開催。選手たちは体調を申告、検温などを行い、セコンドはマスクを着用する。「密」を極力避けるため、途中で会場内の換気を行う。選手控室は使わず、選手は所属ジムごとにパーティションで仕切ったエリアで待機する。さまざまな感染防止策を講じている。