ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)の仕上がりに、大橋秀行会長(55)が太鼓判を押した。31日に米ラスベガスで、WBA同級2位、IBF同級4位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦。23日は現地のトップランクジムで5日目のジムワークをこなした。

PCR検査で陰性結果を受け、第2陣の大橋会長とトレーナー陣のジムへ立ち入りを許された。陣営も勢ぞろいしての練習となり、声を張り上げてラウンド残り時間を叫ぶなど、まるで横浜のジムにいるような練習となった。井上も「みんながそろって横浜でのジムの雰囲気。それぞれの役割が整って、気が引き締まる思い」と緊張も高まった。

松本トレーナーが持つドラムミットに打ち込むパンチにも力がこもった。大橋会長は「日本にいたときの絶好調に近い状態から変わりなく安心した。ミット打ちやサンドバッグを打っているときの膝のバネや柔軟性が完璧に近い」。見るのは1週間ぶりとなった井上の練習ぶりに、ほっとするともに絶賛した。

井上はSNSに練習でドラムミット打ちの動画を投稿した。「キレッキレだわ」に続いて、100点満点の絵文字も入れて自画自賛。「研ぎ澄まされていく」と絶好調をアピールしていた。