55キロ級ワンデートーナメント(那須川天心・挑戦者決定トーナメント)は、志朗(27)が制覇した。同トーナメント決勝は20連勝中だった鈴木真彦(23)との顔合わせ。ダウンも奪って3回を戦い抜き、3-0(30-27、30-27、30-27)の判定勝ちを収めた。

開始から的確なジャブで相手顔面をとらえた志朗は1回に右ストレートでダウンを奪取。さらにコーナーに追い込んで左右とパンチを打ち続けた。2回に入っても効果的な右ローキック、前蹴り、右ストレートをヒットさせ、5年間負けのなかった鈴木の鼻からは出血もみられた。試合後、リングで志朗は「たくさんの応援ありがとうございました」と素直に感謝した。

優勝した志朗には賞金500万円、RISE世界フェザー級王者・那須川天心への挑戦権が与えられた。このカードは来年2月中旬から3月中旬、関東圏の1万人前後収容の会場が予定される。19年9月のRISEワールドシリーズ決勝で那須川に敗れている志朗は「那須川天心君に負けてから自分の時間は止まったまま。このメンバーの中で優勝したので、みなさん、自分が天心君と戦うことに異論はないと思う。天心君がボクシングに移籍する前に敗北の味を覚えさせるので、来年は楽しみにしていてください」とあいさつした。