日本ボクシングコミッション(JBC)は2日、大阪市のインテックス大阪で3日に開催予定だったWBA世界ライトフライ級タイトルマッチを、スーパー王者の王者京口紘人(26=ワタナベ)と、セコンドを務める50代男性の2人に陽性反応が出たため中止を発表。同日午前中に調印式、計量が行われ、挑戦者の同級10位タノンサック・シムシー(20=タイ)とも問題なくクリアした直後の出来事だった。

世界初挑戦のタノンサックは「びっくりしてショックだった。でも諦めずチャンスを待っている」と思いを語った。今回の試合に備え、来日して2週間、隔離生活を送った。「本当に辛かった」と振り返る14日間が報われず。「世界王者になります」と気持ちを切らさずに誓った。