人気キックボクサーで、REBELS-BLACK女子46キロ級王者のぱんちゃん璃奈(りな=26)がデビュー9連勝を飾った。初の単独メインイベントで、元ミネルヴァ・ピン級王者MARI(25)と47キロ契約体重3分3回延長1回BLACKルール(ヒジなし)で激突。3-0(30-28×3)の判定勝利を収めた。

相手のカウンターを警戒しながら、1回には4連打をヒットさせた。2回には左ハイキックを連発して攻め込み、3回に接近戦での打ち合いとなると、の右ストレート、右ミドルキックで真っ向勝負した。REBELSの67大会目にして初めての女子メインイベント。心身ともにプレッシャーのかかる雰囲気の中、大会最後を締めくくった。

ダウン奪取やKOを狙っていただけに、ぱんちゃんは反省を忘れなかった。「メインイベンターとして、全然ふさわしくない試合をしてしまったと思います。いつもKOができずに申し訳ないです」と謙虚な姿勢。さらに「でも、必ず強くなって、REBELSを引っ張っていける選手になりたい」と最後は力強く宣言していた。

ぱんちゃんは、9月の今カード決定会見で「年末のRIZINを狙っているので、MARI選手に差をつけて勝って出場をアピールしたい」との意気込みを示していた。

◆ぱんちゃん璃奈(りな)本名・岡本璃奈。1994年(平6)3月17日、大阪・豊中市生まれ。5歳から10年間、水泳を続ける。中学3年時に陸上部へ転向。上京後の17年3月にキックボクシングジム、STRUGGLEに入門。5度のタイ修行でムエタイを学び、アマチュア大会でも優勝。19年2月にプロデビューし、9戦全勝(1KO)。リングネームのぱんちゃんはアニメ「ドラゴンボール」の主人公、孫悟空の孫娘パンに似ていることに由来。愛称は「キューティーストライカー」「顔面マエゲリーナ」。164センチ、46キロ。