IWGPジュニアヘビー級選手権試合は、挑戦者の高橋ヒロム(31)が4度目の戴冠を果たした。ライバルの王者石森太二(37)に挑み、25分31秒、TIME BOMB2で沈めた。4日にスーパーJカップ王者エル・ファンタズモ(34)を撃破したばかりの連戦だった。体力的にも不利な状況ながら2連戦を勝利で終え。同王座に返り咲いた。

最後の力を振り絞った。高橋が石森のブラディークロスを切り返し、旋回式ビクトリー・ロイヤルでマットにたたきつけた。必殺のTIME BOMB2で3カウントを奪った。昨年8月の神宮大会で奪われたベルトを奪い返した。ドーム2連戦でヒール集団バレットクラブのメンバーに連勝。高橋は「昨日、今日とバレットクラブ。でも、戦い方はまるで違うな。昨日はお客さんとレフェリーをだまして、俺にしか分からない反則。好きじゃないなと思ったよ。でもさ、今日、真っ向勝負からやってくるバレットクラブの石森太二。IWGPジュニア王者にふさわしい。そんなレスラー2人とやれたのは最高のことだったんじゃないかな」と歓喜に浸った。

スーパーJカップ覇者、IWGPジュニア王者を倒し「俺は最強の完全究極体ヒロムちゃんになった」としつつ、高橋の頭にはある選手が浮かんだ。昨年のベスト・オブ・スーパージュニアで負けたSHOだった。「この俺と戦え。お前の答えはわかっている。イエスだろ?」と挑戦者に指名した。

階級を超越し、ヘビー級にも果敢に挑戦する。夢も大きい。高橋は「近い将来、IWGPジュニアヘビー級選手権試合を、この東京ドームのメインイベントで必ずやってみせる。夢はIWGPジュニア王者として、IWGPヘビー級王座を手に入れ、ゴールデンタイムで試合することだ」とさらなる頂上を見据えていた。

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